3月3日。
帝国ホテルで、第53回小学館漫画賞の授賞式が行われました。
今までの人生の中で、いちばん緊張しました。
ありえないほど緊張してました。
あがり症が治る本とか買って読んだのですが、全然ダメでした(T-T)
きっと来てくださった方にはモロバレだったことでしょう。
心の中でクスッと笑って、 そっとしておいてやってください…(:_;)
今までお世話になった方、今現在お世話になっている方、友人、家族。
本当にたくさんの方々が来てくださいました。
緊張のあまり、スピーチやご挨拶では伝え切れなかったことがあるので、
この場を借りて、少し書かせていただきます。
私は漫画がへたくそです。
ネームもヘタで、絵もヘタで、カラーもヘタで、おまけに遅い。
でも、その私の漫画のダメな所を、
上手に、必死にカバーしてくださる方たちの 存在のおかげで、
読者さまの元に、なんとか作品が届けられています。
アシスタントさん、デザイナーさん、ライターさん、編集さん…。
挙げていてはきりがないほどのたくさんの方々が、
私の作品に携わってくださっています。
作品の表紙に載る名前が、私個人の名前だけなことを申し訳なく思うくらい、
‘みんなでつくっている’のです。
なので、今回受賞して、お世話になった方々が喜んでくださったことが、 本当に嬉しかった。
だって、‘みんなでつくった’作品ですから。
本当に、ありがとうございました。
そして、「僕妹」のドラマCD、アニメDVD、映画でお世話になった方々。
お祝いに駆けつけてくださって、久しぶりにお顔を拝見できて、とても嬉しかったです。
創り出す作品の形は違っても、‘いいものをつくろう’と情熱を持って挑む姿が、
あの頃の私にどれだけの悔しさと、焦りと、喜びを感じさせてくれていたか…。
‘負けないように、恥ずかしくないように頑張ろう’ そう思うことができて、
今までなんとかやって来れました。
お花を送ってくださった、Sho-Comiの先輩作家の方々。
祝電、お花を送ってくださった皆様。 あたたかいお気持ちを、
本当にありがとうございました。 出席してくださった後輩作家の方々。
新しい人たちの力は脅威です。ゆえに私は勝手にライバルだと思っています。
今後もいい刺激を与えてください。
そして今後も仲良くしてくださいね。
そして祝辞を書いてくれた、作家友達のしがぽん。
書いてもらった祝辞のFAXを受け取って読んだ時。
ご飯食べながら泣きました。正直今でも泣けてきます。
宝物になる言葉をありがとう。
約束通りおごります。フレンチと焼きふぐ。
私の長年の友人たち。
何年も会っていなかったとしても、会場で会って、
普通に話をし始められる 関係っていいなぁと、改めて思いました。
メッセージカードブックに協力してくれた松山の友人たち。
久しぶりな名前がたくさんあってびっくりしたよ。
でも本当にうれしかった!
小学校の時に埋めたタイムカプセルのことを覚えていますか??
あと2年??私は今から結構楽しみにしてるよ。
会場で私がわがままにもサインをお願いしてしまった先生方。
雲の上のような方なのに、歩み寄ってお話してくださったこと、
本当に嬉しくて感動しました。お会いできて幸せでした…!
そして漫画賞の審査員で、私が子供の頃から、
たくさんの作品で楽しませて くださっていた、赤石路代先生。
いただいた言葉の重みと優しさをを、本当に強く感じました。
私が作家でいる限り、きっと、絶対忘れません。
そして作家の青木琴美をいちばんそばで支えてくれている人。
もう5年もお世話になっている、現担当サマ。
あろうことか、祝賀会の最後のスピーチで、
緊張のあまり担当さんにお礼を 言うのを忘れました。
ありえません。
担当さんは、私が本気で‘この人と作る作品になら、
人生ををかけてもいい’と 思わせてくれた人です。
ちょっと大げさかもしれませんが、そう思えたことが きっかけで、
松山から上京する決意ができたのです。
時に厳しく、時にまた厳しく、努力をすることと、新しい感性を持ち続けることを、
いつも教えてくださいます。
私が漫画を描き続けて来れたのは、担当さんのおかげです。
今回漫画賞をいただいたことが、少しは恩返しになればいいのだけど…。
と 思っています。 …どうでしょう??
こんなにお世話になっておきながら、大事な席でお礼を言い忘れたんです、私。
アリエナイ。サイテーです。スミマセンでした。
めちゃくちゃな生活を送る私を心配してくれる家族もありがとう。
疲れた私を更に疲れさせ、またとんでもなく癒してくれる愛犬、よっくんもありがとう。
いままで私を楽しませてくれた、たくさんの作品たちも、ありがとう。
漫画賞は、飴をもらったようでありながら、
とんでもなく強烈な鞭なのでは ないかと思います。
‘しっかり描き続けなさいよ’と。
今後も頑張ります。 努力します。
この賞に相応しい作家になりたいと思います。
いただいたたくさんのお花たち。
仕事場の窓際を占領しています(>_<)
(これでも持って帰れるぶんだけだったのです…。)
本当にありがとうございました!
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